音楽パフォーマンス「ハイドンのユーモア」
〜音楽とマジックのコラボレーション〜

YouTubeの動画でご覧下さい!

【パフォーマンスについて】
ハイドンは、「害のない悪戯」が大好きだったと言われ、生み出し た音楽も、アイデアとユーモアに満ちている。本動画では、 ハイドンならではのウィットに富んだ表現を、ちょっとした演出に よって際立たせた音楽パフォーマンスでお届けする。クラシック音 楽は真面目に聴くものという固定観念を忘れて、大笑いしていただ ければと思う。 まずは、ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-52から、穏やかな曲調の中に鋭角的な皮肉やわ ざとらしい大袈裟な表現が見え隠れする第2楽章と、 軽快でコミカルな第3楽章。演奏に乱入してくるマジシャンと、何 が起こっても動じずに弾き続けるピアニストのシュールな「アンサ ンブル」をお楽しみいただきたい。 次に、連弾曲「先生と生徒」Hob.XVIIa-1。これは、「 先生が手本を弾き、生徒が真似をする」という形式で進行する変奏 曲。レッスン用の実用的な作品であるが、生徒役の奏者が影のよう に同じフレーズを繰り返すことで、いつしかモノマネのような面白 さ、あるいは進歩のない模倣への皮肉が浮かび上がってくる。 さらに、本動画では「忘れ物の多い生徒」「うぬぼれ屋の生徒」「 手品の方が好きな生徒」が次々と登場する。果たしてレッスンはど うなってしまうのか・・・?!

動画内での共演者は辻田祐希さん。このパフォーマンスの初演のときからソナタの演奏と連弾の先生役をお願いしている、すなわち上演に際して僕が最も信頼しているピアニストである。というか、このパフォーマンス、弾いている間僕が横で邪魔をし続けることになるわけで、企画の趣旨を本当に理解してくれて、かつ普通より厳しい条件で良い演奏をして下さるピアニストの方というのがめちゃ貴重なんです(いや、辻田さん毎度ホントにすみません!)。

ついでに、マジックのネタについて少々。空中からハンカチを取り出すマジックではDPグループ製のギミックを使用しています(実はここの「中」サイズが僕に合わせて特注したんじゃないかというくらいピッタリなんです!)。空中から光を出すマジックは、以前は輸入品を使ってたんですが、現在は光量が増してステージで使いやすくなったテンヨー製を(こちらは赤色の「大」サイズ使用、これまたギミック部分が測ったように僕にフィットしていて使いやすいので、この改良は嬉しかった!)。卵L寸型のボールベースは再びDPグループ製、四ツ玉はDPグループのゴム製・直径45ミリサイズの白を使っています。四ツ玉の演技は、同じ演奏会の中でピアノ演奏と両立させる必要性からあまり難しい技は使えない、という制約の中で考えるなら、そこそこ充実したルーティーンが組めているんじゃないかと密かに自信を持っていたします。まあ動画の中では、汗で手が滑るせいで何も持っていないはずの手の形が不自然に強張っていたり(汗)、指の間からボールが覗いてしまっていたり(さらに汗)と細かいミスはありますが、手順に関しては、主に曲に合わせるという点において、ものすごく考え抜いたものを組んでいます。このパフォーマンス、「マジックにおける音楽の役割」に関しても、BGMじゃなく対等の「アンサンブル」として扱う、という点でチャレンジしているつもりなので、マジック的にも何か参考になることが出来ていたら嬉しいなと。

まあダラダラ書きましたが、とりあえず、笑っていただければと思います!

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