1.ハイドン

イドンの音楽は非常に健康的で、ユーモアに溢れている。「交響曲の父」なんて言われると何だか真面目そうな印象があるが、それだって、彼が頭の柔らかいアイデアマンだったからこその業績だと思う。ジャンルを確立したと同時に、ほかの人間が絶対思い付かないような「遊び」も仕掛けてくるのが彼の交響曲。分かり易い例では、曲が終わってもいないのに演奏者が次々と退場する(「告別」)、静かな曲で、眠くなった頃を見計らって突然爆音で叩き起こす(「驚愕」)、曲の途中でいきなりチューニングを始め、とんでもなく狂った音を出してずっこける(「迂闊者」)、など。

もちろん、ピアノ曲でも色々やらかしてくれるのだが、オケみたいに「演出」が出来ないので若干ユーモアが見えにくい。というところから、コミカルなマジックで演出してみよう!パフォーマンス紹介ページYouTubeのPTNAチャンネルの動画)…という企画を考えたわけである。本当は音だけで表現出来るに越したことはないのだろうけれど、やっぱり先入観を破壊するにはこれくらいやりたいよね、という少々尖ったパフォーマンスである。

2.フランクについて
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