全日本学生音楽コンクール(大阪大会2位)

の時の予選でのChopin:Op.10-5のエチュード(通称「黒鍵」)の演奏は、当時の自分の限界を明らかに突破していた。大学に入り、テクニックの本を図書館で読みあさり、「こうだ」と思うものを試してみると、…ん?どっかでやったことあるぞ…?→あ、あの時の「黒鍵」、この弾き方だった!!ってな具合で。

「鍵盤の跳ね返りを利用する」なんて発想は当時の自分にはなかったのだが、ヤマハより細いスタインウェイの黒鍵に対応しようと、とっさに指を寝かせ気味に使ったのが良かったようで、楽器の助けを借りて指を運んでいく理想的なテクニックが、それこそ「一瞬だけ」出来ていたのである。同じ弾き方を「練習」し始めたのは約3年後のこと。要するに、「火事場の馬鹿力」ってやつですな。これからも「火事場」(=本番・ステージでの演奏)を大切にしていきたいと思う。

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