こども音楽コンクール(重奏の部文部大臣奨励賞)

理市には、この賞を持っている人物が意外と多い。その最大の立役者は何と言っても「天理教音楽研究会」で、恐らく弦楽器の初等教育においては全国でも恐らくトップクラスの質を誇っている。そして、毎年のように「音研の精鋭」で弦楽のカルテットやクインテットを組んで出場し、好成績を収めているのだ。ちなみに、コンクールで僕が加わっていたピアノクインテットも、全員が音大や芸大に進んでいる(東京藝大にも僕を含めて2人)。

また僕は、学校では弦楽部ではなくコンピュータ部だったが、その僕をピアニストに起用していただいたのは、部活動の枠を度外視して演奏家を目指す若手に経験とチャンスを与えようという姿勢の表れなのだろう。中学校の3年間、年2〜3曲ずつ色々なメンバーとアンサンブルをしていた、というのはとてつもなく大きな経験となっているし、またソルフェージュの基礎も音研の教室でつくってもらったようなものなので、音研が僕の音楽の形成において果たした役割はかなりのものだ。

ちなみに、「音研出身」で最も成功した人物はヴァイオリニスト・岩谷祐之だろう。もちろん彼も「重奏の部文部大臣奨励賞」保持者だ。

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